WGの利き足による違い①

この度、【サカつく8をしながらサッカーの話】という動画の投稿を始めました。
この記事は動画の内容を簡単にまとめています。動画内では図などを用いてより分かりやすくなっているので、是非下記リンクより動画をご覧ください。

WGの利き足によるプレイへの影響、意外と本気で考えることが少ないと思いませんか?

多くの方は漠然と、順足はクロス、逆足はシュートと考えているのではないでしょうか。

ですが、順足でもシュートは打てますし、逆足でもインスイングのクロスを上げられますよね。

今回はこのWGの利き足を掘り下げて話していきたいと思います。

まず言っておきたいのですが、先程の順足はクロス、逆足はシュートといった単純な結論にはなりません。

なぜなら、ゴールとの距離や角度、状況や狙っているプレイにより順足と逆足の有利不利はバラバラだからです。

では順足と逆足の差異についていくつか例を挙げていきましょう。ここでは前提として、利き足と逆足にある程度威力や精度の差があることとします。当然ながら両利きに近い選手だと順足逆足が関係無くなりますからね。

順足WGが有利なプレイ

遠い位置からのクロス

 所謂アーリークロスですね。遠い位置からのクロスボールは、順足だとGKから逃げる弾道でレシーバーに向かっていくボールになるので、GKにキャッチされにくく見方が合わせやすいボールになります。

これが逆足だとレシーバーの背中から追いかけていく弾道になるので、合わせるのが非常に難しく、かといって追いつきやすいように高い弾道で蹴るとGKに処理されてしまうので、非常に高い精度を要求されます。従ってアーリークロス等、GKとDFラインの間に差し込むようなクロスは順足の方が有利です。

例:飯野、ベッカム WGではないがデプライネはこのプレイが得意

縦へのドリブル

 真縦方向のドリブルは基本的に順足WGが有利です。よくあるのはカウンターでの高速ドリブルですね。これはボールを置く位置の差が大きく作用します。DFは内側から守ることになるので、DFから見ると腕・身体・足がボールとの間に入り、奪うのが難しくなります。それに対し逆足WGだとDFの一番近くにボールがあるので、並走している時にカットしやすくなります。ただしあえてそれを利用してボールを晒す駆け引きもあるので、例外は割と多いです。

また、順足での縦へのドリブルはカットされたボールが外にこぼれやすい為に低リスクなのも利点です。

例:伊東純也、ムバッペ  例外:三笘

スピードがありハイレベルなDFへの対策

 強力なDFと対峙するには順足WGの方が「マシ」なことが多いです。WG以上のスピードを持つDFに対して逆足でボールを晒すと簡単にカットされますし、カットインを狙おうとスピードを緩めると刈り取られます。であれば縦方向のドリブルでWGのスピードを最大限に発揮してクロスボールやニアへのシュートを狙った方がチャンスが残りやすくなります。また、逆足でのプレイと比較してコーナーキックを取りやすくなるという利点もあります。

例:対ファンダイク、ミリトン

逆足WGが有利なプレイ

ゴールに近いハーフゾーンでのプレイ

 所謂ポケットでのプレイは逆足WGが有利です。遠い距離と違ってクロスも逆足で十分蹴れる距離ですし、利き足のアウトサイドやカットインからのシュート等、多くの選択肢を持つことが出来ます。

この位置だと順足WGのクロスはそれ程優位性がありませんし、カットインを仕掛けても肝心のシュートが逆足になってしまうので決定力に欠きます。

例:三笘、ネイマール、マネ

・内へのドリブル 外から内へ持ち出すドリブルは逆足WGが有利です。これは先程順足WGの縦へのドリブルで話したのと同じボールを置く位置の違いですね。WGが内を向くとDFは前から守ることになるので、逆足の方がDFから遠い位置でボールを扱えます。ただこのドリブルは基本的にスピードを上げられないので、コンドゥクシオンに限定されます。これに関しては逆にスピード不足のWGに一定の役割を与えられる要素とも言えます。

例:家長、アセンシオ

カットイン

 コンドゥクシオンが基本となる内へのドリブルに対し、レガテーが基本となるカットインも逆足が有利です。これはタッチ位置の違いですね。ドリブル、中でもレガテーは基本的にアウトサイドを使うのですが、カットインでは特にアウトサイドのタッチが有利です。

少し分かり辛いかもしれませんが、カットインはゴールに向かって真っすぐ運ぶのではなくどこかで方向転換をすることになり、この方向転換のタッチが重要です。

重要な要素は2つあって1つがスピードですね。インサイドで触るよりアウトサイドで触る方がスピードに乗りやすいです。

そしてもう1つの要素が読まれにくさです。インサイドよりアウトサイドの方が勝負のタッチを読まれにくくなります。勿論インサイドでもカットインは出来ますが、コレをインサイドでやるにはフェイント等で相手の重心やタイミングをズラす工夫が必要になるので、アウトサイドの方がシンプルです。

また、カットイン後のシュートを効き足で撃てるのも逆足WGが優位なポイントです。

例:三笘、ヴィニシウス

まとめ

ここまで順足WGと逆足WGのプレイやエリアによる優位性について話してきましたがいかがだったでしょうか。画面には簡単にまとめたものを映していますが、意外に順足WGにも利点が多いなと感じませんか。

最近は逆足WGが流行していますが世界的にスピードのあるDFが以前より増えており、特に格上相手には悪い奪われ方をしにくくCK獲得を狙いやすい順足WGを採用するチームが増えていくのではと思っています。

Follow me!