概要
ゴール付きで1vs1を行い、相手を抜く・止めるサッカー練習メニューです。
スタートの方法や勝利条件でいくつかのバリエーションがあります。
人数
2人~3人以上
2人以上で成立しますが、攻撃側がシュートまで含めた練習をする為にGK付きの3人以上を推奨します。
対象年齢
小学生低学年〇
小学生高学年◎
中学生◎
高校生以上◎
最も基本的な対人練習なので全年齢で効果的です。ゲーム性があるので小学生でも十分取り組めます。
バリエーション① リターンスタート・両ゴール
最もスタンダードな、ストリートに近い形の1vs1です。パス→リターンでスタートし、どちらかがゴールするかライン外に出るまで続けます。
ゴールは両側にミニゴールが一般的ですが、攻撃側のみGK付きのゴールを使ったり、抜き切った後にゴールライン上でボールを止めるラインゴールとすることもあります。
下記画像には一応マーカーとゴールの配置例を掲載していますがこのパターンは比較的場所を選ばないので、どちらかというと個人練習向きです。
バリエーション② サーバースタート・片ゴール
①よりも実戦を意識したパターンです。サーバーがオフェンスにパスを供給し、そのタイミングでディフェンスがプレッシャーをかけてスタートします。
ディフェンスはボールを奪ったらサーバーにパスしましょう。
下記画像は右サイドからの攻撃のみ掲載していますが、逆サイドも同様に行います。
バリエーション③ サーバースタート・1-2ゴール
②にトランジションの要素を入れることで更に実戦に近付けたパターンです。オフェンス側は②と同様ですが、ディフェンス側はボールを奪ったら2つあるゴールのうちどちらかにドリブルか強いパスでボールを入れます。
実戦の局面で言うと、奪ってそのままスペースを見つけて持ち上がる、もしくは奪ってすぐに縦パスを入れるようなイメージです。
コツ
☆ファーストタッチを大切に(FW)
フェイントに目が行きがちですが、ファーストタッチを大切にしましょう。DFの寄せ方によっては足元に止めてフェイントを使うよりもファーストタッチで裏を取って抜いた方が良いことも多いです。
☆1vs1は時間の戦い
試合の中で1vs1の勝負が出来る時間はほんの僅かです。基本的に時間をかける程守備側の陣形が整うので、オフェンス側は素早く、ディフェンス側は遅らせるようにしましょう。
指導時のポイント
☆待ち時間に注意
チーム練習として行う場合は待ち時間が長くなり過ぎないよう注意しましょう。この練習は1グリッドでGKを入れて3人しかプレイ出来ないので、あまり待ち時間が長くなってしまうようであれば複数のグリッドを用意する等の工夫が必要です。
☆アイデアを尊重
フェイントやターンを実践で使えるようになるにはこの練習でチャレンジすることが非常に重要です。失敗も多々するでしょうが、チャレンジを褒めるようにしましょう。