練習を読み解く(鹿島アントラーズ:2023/2/3)

 「練習を読み解く」もこの記事が開幕前最後になります。最後にどこの練習を見ようか少し考えたのですが、一番状況が気になるチームとして鹿島を選びました。鹿島の練習動画はこの回以降TM前後しか無いので、記事に出来る動画そのものがコレで最後となります。短い動画ですが、拾えるものを拾えるように頑張ってみましょう。

練習を読み解く(鹿島アントラーズ:2023/2/1)

 今回は鹿島アントラーズの練習を見ていきます。 3vs1ロンド[0:28]  メジャーなロンドの1つです。以前より雰囲気が柔らかいようですが、1つのグリッドしか移ってい…

前回の記事
【鹿島アントラーズ】最後まで全力で!

ウォーミングアップ[1:50]

 全体でのストレッチとゴム紐を使ったジャンプスクワットが掲載されています。

対面パス&ゴー[2:15]

 レイオフを間に挟んだパス&ゴーです。ウォーミングアップの延長としての基礎的なパス練習ですね。

7vs7+3ロンド[2:27]

 前後ライン上に1人ずつ、ピッチ内に1人のフリーマンを入れての7vs7です。ライン上のフリーマンはGKが務め、片側のGKにパスを通したら逆サイドのGKを目指す、向きのあるロンドになっているようです。

クロスシュート[3:51]

 DFを入れて、中央がOF3vsDF2でクロスからシュートを狙う練習です。OF側の数的優位で行っていることから、クロッサーも中央の状況を見て上げるボールを選択する判断力を求めているようです。実際動画の中でもニア・ファー・マイナス・GK前へグラウンダーの速いパスと多彩なクロスが入っていました。以前の練習動画からクロスの練習が見られTMでもオーバーラップの意識が見られたことから、今季の鹿島はサイド攻撃にかなり力を入れているのではないかと思います。

6vs6ゲームトレーニング[5:23]

 ハーフコート程度のサイズでのゲームトレーニングです。攻守におけるこの日の仕上げだと思うのですが、動画内でそこまでの収穫は拾えませんでした。見る限り上手い選手がいい形で持てば良い攻撃になるという程度で、ここまでの練習で意識しているように見えたサイド攻撃は限定的、クロスのシーンはほぼ無く、ビルドアップで引っ掛けてしまうシーンもあったりと課題が多い印象です。
サイド攻撃を意識させるのであれば人数を両チーム1人か2人ずつ増やし、コートサイズも縦だけをハーフコートとして横幅はフルサイズでやっても良かったと思うのですが、守備強度等の意図であえてこのサイズにしていたのでしょうか。もう少し引きの画角でカットが少なければ読み取れたのかもしれません。

自主練習[8:59]

 以降は自主練習です。ヘディングでのクリア練習やシュート練習、リラックスしたムードでのリフティングやクールダウン等、各々で課題に取り組んでいます。

最後に

 開幕前の「練習を読み解く」記事もこれで最後です。先に守備強度から手を付け、攻撃に着手かなと思っていた鹿島ですが、練習内容とTMの評判を並べてもあまり状況は芳しくないようですね。前回記事でも思ったことですが、鹿島はやはり一定の完成度まで持っていけるのか、時間との戦いという印象を受けます。とはいえこの練習から開幕までまだ2週間あるので、岩政監督のプランがどんなものなのか、プラン通りに開幕を迎えられたのかは開幕戦のお楽しみとしておきましょう。
明日はこれまで練習を見てきた各チームの序盤戦プレビューを書きたいと考えています。開幕以降の「練習を読み解く」記事については不定期更新とする予定です。今後も引き続き宜しくお願い致します。

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