概要
しっぽに見立てたビブスを奪い合う鬼ごっこの一種です。
ビブスをズボンのウエスト後部に挟んで垂らしてしっぽを作り、グリッド内で自分のしっぽを奪われないように注意しながら他の選手のしっぽを奪います。
グリッドは四角形を基本としますが、角が有利なのであえて角の優位性が減る多角形にするのも有効です。
レクリエーションとしての楽しさもありつつ、ステップワークや身体の向きを鍛えるのに有効な練習です。
人数
4人~
特に最大人数の設定はありません。人数に応じてグリッドサイズのみを調整します。
対象年齢
小学生低学年◎
小学生高学年◎
中学生◎
高校生以上◎
遊びながら視野の確保や身体の動かし方を学べるので小学生にも有効です。ハイレベルなチームでも頭と身体のウォーミングアップとして採用しています。
コツ
☆首を振る
暇さえあれば首を振って周りを確認しましょう。極力死角が出来ない様、常にグリッド内の配置を確認することで不意討ちを防ぎます。
☆距離が近い時は相手にヘソを向ける
しっぽを奪われないようステップワークを駆使して相手に背中を見せないようにしましょう。
☆相手の視野を把握する
自分の視野を確保しつつ、周りの選手の視野がどこにあるかを観察しましょう。第三者に注目して自分が見えていないと感じたら積極的にしっぽを奪いに行きましょう。
指導時のポイント
☆ただの鬼ごっこにしない
タッチではなく背中を取る、取らせないという要素の追加を活かしましょう。相手を見失わない身体の向きや裏を取るタイミング、視野の駆け引きはそのままサッカーへ応用出来る重要な技術です。
☆停滞したらしっぽ無しの鬼を投入する
人数が少ないと互いに見合って膠着してしまうことがあります。その場合はしっぽを付けていない鬼が入り、一方的にしっぽを奪う役にしましょう。この鬼はしっぽを奪われた選手に任せても大丈夫ですが、最初からコーチや一部の選手が鬼専門で入っておくのも1つの方法です。
ちなみに人数が多くても硬直する場合はグリッドのサイズの問題です。グリッドを小さくしてみましょう。