概要
マーカーコーン等の目印を1列に並べ左右交互に通過する、最もポピュラーなドリブルの サッカー練習メニュー です。
ドリブラー向けのイメージがありますが、ボールを運ぶ動作や顔を上げる練習は全てのポジションで必要になるので非常に重要です。
人数
1人~
基本は個人練習となりますが、マーカーコーンの数次第で何人でも可能です。
対象年齢
小学生低学年◎
小学生高学年◎
中学生◎
高校生以上◎
出来るだけ早い段階から行うべき練習です。顔を上げてボールを扱えることが判断や戦術の前提となるので、サッカー全てのトレーニングのうち最も基本となるものの1つです。
コーン配置
マーカーコーンを0.5m~1mの間隔で10個程配置します。
バリエーション
ルールをつけてジグザグドリブルにチャレンジしてみましょう。
☆右足限定、左足限定
全てのタッチを片足のみで行います。
☆インサイド限定
全てのタッチをインサイドで行います。マーカーの間にパスするイメージではなく、足の間でリズムよくボールを動かし続けます。
☆アウトサイド限定
全てのタッチをアウトサイドで行います。少し難しいですが、切り返しの足運びが鋭くなるように練習しましょう。
☆ 足裏限定
全てのタッチを足裏で行います。 転がして進んでいくというよりは、踏み替えをリズムよく連続して少しずつ進んでいくイメージです。
☆ インサイドアウトサイド交互
インサイドとアウトサイド交互にタッチします。インサイドで方向転換し、アウトサイドで運び出すイメージです。実践で使うことも多いタッチです。
☆ 高速ドリブル
タッチの限定は無しで、出来るだけ速くドリブルします。急ぎつつも雑にならず、マーカーに当てない様に行いましょう。ルックアップを要求せずに行うのも良い練習になります。
コツ
☆最初はボールを見て丁寧にタッチする
最初はガッツリ下を向いて大丈夫です。とにかく丁寧にボールに触ることからスタートしましょう。周りを一切見なくてもいいので、まずはマーカーにボールを当てずにクリア出来るようになりましょう。
☆慣れてきたら視線を上げる
慣れてきたら段々と顔を上げていきます。視線の中心から少しずつ外していくイメージです。最終的にはボールが『視野の一番下になんとなく見えてる』くらいまで顔を上げられるようになりましょう。
☆タッチにメリハリをつける
細かくタッチするのは大切と言われますが細かくマーカーを回るだけでなく、あえて1タッチで一気に抜けてみたりメリハリを付けるようにしましょう。実際の試合中は少し大きめにボールを出すこともあります。細かいタッチだけにこだわらず、『今回は出来るだけ多くタッチする』、『今回は速く走り抜ける』といったように、課題を持って取り組みましょう。
指導時のポイント
☆初心者はこの練習が最優先
サッカーの面白さは顔が上がるようになってこそなので、サッカーを好きになってもらうには初期段階でこの練習をどれだけやるかがかなりポイントになります。特に小中学生年代は毎練習の定番にするくらいで良いでしょう。技量にもよりますが、高校生以上になれば必要な選手が自主的に行うよう促すのも良いですね。
☆ボールタッチはやらなければ毎日鈍くなる
ドリブルでのボールタッチはブランクが開くと考えている以上に衰えます。定期的に行うようにしましょう。
☆目的の優先順位
この練習での優先順位は
丁寧さ>ルックアップ>速さ
です。何よりマーカーに触らずやり切ることを重視してください。特にチーム練習として行う場合等は急かさないよう注意しましょう。
☆ベースとなるメニュー
1回の練習で上記バリエーションを各2セットずつやってみましょう。継続すれば必ず上達します。