概要

決められた区間を往復することで走力を鍛えるサッカー練習メニューです。
典型的な心肺機能(ミドルパワー)を強化するトレーニングの1つで、副次的にターンのステップも身に付きます。
距離や往復回数は任意ですが、一例を紹介します。

最初は細かなステップからスタートして、後半距離が伸びていく並べ方です。
A→B→A→C→A→D→A→E
の順で走り、最後のEは止まらず駆け抜けます。ターンの左右差を無くすため常に同じ方を向いてターンするようにしましょう。

人数

1人|
個人でも行える練習です。

対象年齢

小学生低学年✕
小学生高学年✕
   中学生◎
 高校生以上◎

厳しさが際立つ練習なので、この練習を小学生に行ってしまうと「サッカー=苦しいもの」という印象を与えることになりかねません。
フォームに問題がある場合等は必要になることもありますが、基本的に小学生は体力も技術もゲーム形式の練習を中心に鍛えましょう。

バリエーション

☆2本1セットで
 1本ずつではなく、2本連続→インターバル→2本連続…と行うことで強度を上げることが出来ます。

コツ

☆ターンは細かいステップで
 ターンの時は滑り込むような止まり方ではなく、細かいステップで切り返しましょう。プレスをかける時やパスをトラップする時等、細かいステップが重要になる局面はゲーム中かなり多いので試合を意識するようにします。また、疲労するとステップが雑になりやすいので注意しましょう。

指導時のポイント

☆高負荷を考慮
 効果は高いですが、かなり負荷の大きい練習メニューです。オフシーズンに集中的に行う等、試合に疲労が残らないよう配慮しましょう。

☆モチベーションを重要視
 ミドルパワー系のトレーニング全般に言えることですが、嫌々でも一定の効果があるウェイト等と違い少しでも手を抜くと途端に効果が薄れます。チームで声を掛け合いながら高いモチベーションの中で行うようにしましょう。それが不可能であれば拘り過ぎずに他の練習メニューへ切り替えることも必要です。