概要

ゴールを1セット、ミニゴールを2セット使用し、6箇所のゴールでゲームを行うサッカー練習メニューです。30m×50m程度の横長のピッチに5vs5~7vs7+フルサイズのゴールにはゴールキーパー入りゲームトレーニングを行います。
攻撃側と守備側で目的が全く異なる特殊なゲームになります。
攻撃側は慣れていないルールでいち早くスペースやフリーマンを見つけるという多色ビブス練習と同じような効果が期待されます。
守備側はどの位置からでも正面付近にゴールがあり相手の正面を切る練習になるので、特にチーム戦術として縦を切る守備を採用する場合に効果を望める練習になります。

ゴールが6箇所ある以外は通常のゲームトレーニングと同様のルールで行いますが、中央のフルサイズゴールは1ゴール2点、両サイドのミニゴールは1ゴール1点とし、最初に狙うのは中央という優先順位を付けます。

人数

12人~16人

対象年齢

小学生低学年△
小学生高学年〇
   中学生◎
 高校生以上◎

十分に目的を達することが出来るのは中学生以上ですが、普段と違うルールで単純に面白さもあるので小学生にも採用可能です。小学生に採用する場合にはあまり指示を出さず、どうすれば上手くいくか各々に考えさせてみましょう。

バリエーション

☆タッチ数制限は採用しない
 このゲームではスペースにドリブルで運ぶことも重要なポイントになるので、基本的にタッチ数制限は行いません。むしろ、スペースに向かって速やかに運ぶドリブルを推奨しましょう。
☆フリーマンを入れる
 ハイスコアゲームになりやすいルールですが、ロースコアゲームになってしまう場合は常時オフェンス側、シュート禁止のルールでフリーマンを1名入れましょう。コーチが担当しても構いません。

コツ

☆ミニゴールはシュートではなく縦パスの意識で
 ゴールを中央・両サイドの3箇所に設定していますが、実戦で両サイドのミニゴールはサイドアタッカーのイメージです。守備時もスペースを意識し、奪ったらすぐに強い縦パスを前方に当てるイメージを持ちましょう。
☆最後に目指すのは中央
 中央を2点としているのは基本的に中央を目指す意識が必要だからです。まず中央を見る、サイドで運んでいても中央が空いたら使うという意識付けをしましょう。
 

指導時のポイント

☆一旦放っておく
 前述の通り小学生は特にですが、最初の2ゲームくらいはあまり指示を出さず選手に考えさせましょう。他の練習でも同じですが、こういった特殊ルールのゲームは特に選手の対応力を向上させるのに役立ちます。