概要

最も基本的なボールキープのサッカー練習メニューです。ゴール付きとは違って向きをつけずに行い、ボールホルダーは出来るだけボールを動かさずに身体の使い方でボールをキープし、ディフェンス側はファウルにならないようフェアなタックルでボールを奪います。
全力でやるとかなり疲れるので、1セット30秒くらいで行いましょう。

2人1組でダイレクトパスを続け、合図と共にボールキープをスタートしています。

人数

2人~
1ロット2人が基本ですが、前述の通り疲れるので3人組で1人休憩という方法もあります。チームの人数によって対応しましょう。

対象年齢

小学生低学年〇
小学生高学年〇
   中学生◎
 高校生以上◎

シンプルな練習なので全年齢対象ですが、ゴール付きに比べてゲーム性で劣るので小学生は集中力が続く範囲で行いましょう。

バリエーション

☆ボールタッチ無し
 ボールホルダーはボールタッチをせず、身体だけでボールをキープします。ディフェンス側はボールに触ったら勝ちです。

☆プッシュOK
 ディフェンス側は手で押してOKです。本来ファウルですが、ボールホルダーのキープ力をよりハードに鍛えられます。ただし体格差が大きかったり真面目にやらないと怪我に繋がるので、小中学生ではあまりやらない方が無難です。

コツ

☆腕を使ってガードする(ボールホルダー)
 ファウルにならない範囲で身体と腕を相手とボールの間に入れてガードしましょう。

☆半身の体勢で
 背中ではなく身体の横に相手を置きましょう。ゴールを背負っている時は背中で抑えるのも有効ですが、このシチュエーションでは相手を確認しやすい横向きで腕を使ってキープする方が有効です。

☆低い位置でボールを見る(ディフェンス)
 高い位置からボールを覗き込むと見失いやすくボールも奪えません。体勢と共に目線を低くしてボールを見るようにしましょう。

☆相手の腰の斜め下から自分の腰を当てる
 タックルは下から入らないと力が入りません。肩と腰を相手より低くして、斜め下から突き上げるイメージで身体をぶつけましょう。

指導時のポイント

☆怪我に注意
 基礎的なボールトレーニングの中では怪我やファウルが出てしまいやすい練習です。指導者が中立でしっかり律して怪我を防ぎ、試合中のファウルに繋がらないよう注意しましょう。