概要
グループの最小単位である2人で同数の相手からゴールを奪い、守るサッカー練習メニューです。
GK無しでも出来なくはありませんがミニゴールを使用するとゴール前で停滞して狙った効果を得られなくなりやすいので、基本的にはGK付きで行います。
攻撃側は1vs1やオーバーラップ、ダイアゴナルランにより優位を作り、守備側はチャレンジ&カバーによる守備をGKとの連携で行います。
グリッドサイズはペナルティエリアを2つ合わせた程度で行います。
人数
4~6人以上
前述の通りGKを入れて5~6人で行うのが基本です。
対象年齢
小学生低学年〇
小学生高学年◎
中学生◎
高校生以上◎
ルールがシンプルでゲーム性もあるので全年齢で採用可能です。ただし最低限のルックアップとパス・ドリブルが前提となるので、サッカー歴1年くらいからが目途になります。
バリエーション① 両ゴール
お互いがオフェンス・ディフェンスを行う、トランジションを含む2vs2です。
スタートはGKが逆側の選手にボールを入れるのが一般的で、フィールドプレイヤーはお互いにゴール横からスタートします。
ボールがライン外に出たら全てゴールキックでリスタートし、時間(2分程度)・ゴール(1~2点)・ラインアウト回数(3~5回程度)のいずれかで区切ります。
お互いがオフェンス・ディフェンスを行う、トランジションを含む2vs2です。
スタートはGKが逆側の選手にボールを入れるのが一般的で、フィールドプレイヤーはお互いにゴール横からスタートします。
ボールがライン外に出たら全てゴールキックでリスタートし、時間(2分程度)・ゴール(1~2点)・ラインアウト回数(3~5回程度)のいずれかで区切ります。
実際のゲームに近い動きが出来ますが、参加人数に対して待ち時間が長くなるのが難点です。
バリエーション② 片ゴール
片側がオフェンス、片側がディフェンスに分かれて行う2vs2です。
スタートはGKのキックにより始めますが、プレスの強度がかからないようであればディフェンスは少し前からスタートしましょう。
両ゴールとは違い1プレイのみで区切り、ゴール以外はディフェンス側の勝利となります。
両ゴールと比較してトランジションの要素は無くなりますが、選手のポジションに合わせて行えるメリットもあります。
コツ
☆オフェンスは速く、ディフェンスはじっくりと
1vs1と同様に、数的同数のチャンスは短い時間で終わります。オフェンス側は出来るだけ早く勝負を仕掛けましょう。逆にディフェンス側は味方が戻るのを待つイメージを持ち、奪うよりも横パスを連続させて時間をかけるようなディフェンスを心がけます。
☆1発の動き出しで決着をつける
オフェンス側が短時間で勝負をつけるには1vs1の勝負もしくは1回の動き出しで決着をつけるのが最短です。代表例として前述の2パターンを掲載しておきます。
・オーバーラップ
味方の後ろを回るオフザボールです。相手のカバーDFを引き付ければデコイにして有利な1vs1に、付いてこなければ局所的な2vs1を作ることが出来ます。
・ダイアゴナルラン
ピッチを斜めに横切るオフザボールです。相手のカバーDFを振り切ってスルーパスを受けられれば一気にシュートまで行けますし、しっかりついてくれば逆がカバー無しの1vs1になるのでボールホルダーが複数の選択肢を持つことが出来ます。
指導時のポイント
☆上手くいかなければ決まり事からでも
選手個々が考えてプレイ出来れば理想的ですが、経験が浅い選手はどうしていいか分からず足が止まってしまうケースが多くなります。その場合はスタート直後は上記2つどちらかの動き出しを必ず行うという決まり事を作りましょう。迷いなく動き出すところからスタートすれば成功体験を元に他の動き出しも出来るようになります。
☆横パスへの対応を徹底する
DF側は横パスに対してチャレンジ&カバーが入れ替わる動きをしっかり出来るようにしましょう。V時の動きと言ったりしますが、チャレンジ側はボールへアタックし可能であればワンサイドカット、カバーはチャレンジ側やや後方に入りチャレンジ側が万一抜かれた時に対応出来るように準備します。これを横パスでボールが動いた時も役割を入れ替え行うようにします。この連続がスムーズに行えると攻撃を遅らせることが出来ます。