概要

走りながら走っている相手にパスを出すサッカー練習メニューです。単純ですがパス・トラップの精度だけでなく、ルックアップや声出しのタイミングが要求される奥が深い練習です。
対面パス&ゴーの応用となりますので、対面パス&ゴーのコツや指導時のポイントも併せてご覧ください。

マーカー位置は上記黄色位置です。距離は選手の技量にもよりますが、15~20m四方程度が適切でしょう。
ボールがaからスタートするとして、Bがc方向へ動き出しボールを呼び、Aはマーカーの少し前方からBの速度を計算して前方にパス、パスが動いている間にCが動き出し…と連続的に人とボールが動きます。AはBにパスを出したらそのままbに付き、Bも同様にCへパスを出したらcに付きます。
これを連続して続け、走りながら受ける、出す技術とタイミングを身に付ける練習です。基本的に全て2タッチで行うようにしましょう。
適当な時間で区切り逆回転も行います。基本的にはパス・トラップ共に外側の足で行うので、右利きを前提とすれば時計回りの方が難易度が上がります。

人数

5人~
各マーカーに1人+ボールホルダーが必要なので、5人~9人が基本となります。人数が増えるとボールタッチが減ってしまうので、10人を越える場合は適宜グリッド数を増やしましょう。

対象年齢

小学生低学年△
小学生高学年〇
   中学生◎
 高校生以上◎

サッカーにとって大切な要素が詰まっているので小学生から導入したい練習メニューです。ただしゲーム性が無い練習なので小学生に採用する場合は時間を短めに設定しましょう。

コツ

☆走り出しはプルアウェイを意識
 マーカーから走り出す時に最短距離で次のマーカーへ向かってしまうと、時間を作れず視野も狭くなり上手く受けられません。一旦マーカーから外側へふくらみ、パスを呼び込むタイミングで前に走り出しましょう。

☆パスはランニングに合わせて遠い足へ
 走っている味方に合わせるのは難しいですが、出来るだけスピードを落とさず受けられるよう外側の足へパスするようにしましょう。受ける側は多少のズレをカバー出来るよう、トラップの直前にステップを細かくして正確なトラップを心がけます。

指導時のポイント

☆声出しの大切さを学ぶ練習に
 この練習はレシーバーがパサーにタイミングを伝えられなければ絶対に上手くいきません。パサー・レシーバー共に良いタイミングでしっかりとした声出しが出来るよう意識して取り組みましょう。