概要
ボールを浮かせて落とさないようにコントロールする、最もポピュラーなボールコントロールのサッカー練習メニューです。
全身を使ってボールをコントロールし、中には腕や手を使うテクニックもあります。
人数
1~4人
もっと大人数でも練習としては成立しますが、1人当たりのボールタッチが減ってしまいます。
1人でも出来る最もシンプルなボールコントロールのトレーニングという長所を消さない為に最大でも4人、出来れば3人以下とするのがお勧めです。
対象年齢
小学生低学年◎
小学生高学年◎
中学生◎
高校生以上◎
ただし最もポピュラーながら初心者には難易度の高い練習です。
リフティングはサッカーの練習ですが、初期段階ではリフティングの為の練習が必要となります。
初期練習の例
ボールを手で投げ、1度だけ蹴り上げてキャッチします。慣れてきたら2度、3度と蹴り上げてキャッチしてみましょう。
他にはワンバウンドでのリフティングも有効です。
コツ
☆サッカーの為のリフティングを
回数を増やす目的ではなくあくまでサッカーの練習としてリフティングを用いるのであれば、実戦をイメージしてターゲットを絞りましょう。
例えば、つま先でチョンチョンと跳ね上げる方法は慣れると簡単に回数を稼げるようになりますが、キックの練習には全くなりません。リフティングはボールの芯を捉える練習なので、キックの技術に繋げるのであればボールの芯を足の甲でしっかりと捉える必要があります。この方法をやっておけば通常のインステップキックやクリアで遠くに飛ばすキックが正確になり、実戦で役に立ちます。
☆身体の色々な場所を使う
実戦でどんなボールが飛んできてもコントロール出来るように色々な場所を使ってみましょう。つま先から足の甲、インサイド、アウトサイド、踵、もも、胸、肩、頭。
更に上手い選手だとすねや膝、ふくらはぎ、腕でもボールを跳ね上げます。腕は実戦では使用出来ませんが、ボディバランスを鍛えるのには有効です。
バリエーション
☆小さなボールを使ってみよう
サッカーボールより小さなボールで練習すると、よりハイレベルなボールコントロールが身に付き、ボディバランスも向上します。
専用のリフティングボールの他にも寄せ書き等に使うことが多い1号球も良いですね。更に上を目指すのであればテニスボールも効果的です。
☆技にチャレンジ
やべっちFCでのコーナーやCM等でも流れるようになりポピュラーとなったリフティング技にチャレンジしてみましょう。直接実戦には繋がらないかもしれませんが、ボディバランスやボディコーディネーションのトレーニングになり、レクリエーションにもなります。
静岡学園高校のリフティング
技術重視で有名な静岡学園高校のリフティング練習動画です。
☆場所を指定して移動しながらのリフティング
移動しつつインステップやインサイドだけでなく、アウトサイドや踵、肩等のあまり一般的には使わない部分でも見事にコントロールしています。
☆2人組で移動しながらのリフティング(5:05~)
普通のチームなら基礎練習で行うような精度でリフティングをしています。参考にするのは難しいかもしれませんが、こういう世界もあると知っておくことは目標を高く持つ為にも大切です。
指導時のポイント
☆リフティングは『遊び』であって欲しい
リフティングは有効な練習ですが、子供達には出来れば遊びであって欲しい練習メニューです。独力で上手くなれますし、上達の実感も得やすいのでサッカーを好きになる第一歩にもなり得ます。最初期に練習方法だけ教えたら、あまりアドバイスをし過ぎずしばらく放っておきましょう。
ある程度出来るようになってから、上記のコツを1つずつ提案していくのが良いと思います。
注意点
☆安全第一
狭いスペースで1人で出来るせいか、道路でリフティングしている子供を見かけることがあります。これは絶対に禁止してください。ボールが人や車に当たれば迷惑がかかりますし、何より交通事故の危険があります。チームとしても徹底すべきですし、親御さんも子供にボールを買い与える時は道路での使用禁止を徹底してください。