積極的休養(アクティブレスト)とは

概要

 一般的に休養とされる動かず休む、ゆっくり寝るという『静的休養法』に対し、自ら疲労を抜く為に行動する休養のことを『積極的休養』あるいは『アクティブレスト』と言います。疲労、特に筋肉的な疲労は疲労物質の停滞により起こり、そのままにしておくと回復が遅くなります。積極的休養は軽い運動により血流を良くすることで老廃物や疲労物質の代謝を促し、筋肉疲労の早期回復を図る休養方法です。
積極的休養は息が切れない程度の有酸素運動により行います。最もポピュラーなのはウォーキングですが、実はラジオ体操もかなり効果的ですし、環境が許すのであればプールでの軽い運動も効果があります。サッカー関連の積極的休養の例としてはフットバレーやサッカーテニス、リフティング等のボールタッチを含めたレクリエーションが効果的です。ただサッカー関連だとつい足を中心に動かしてしまいがちですが、全身を動かすことが大切なので出来るだけ足だけではなく色々な筋肉を動かすように意識しましょう。

指導時のポイント

☆丁寧な説明を
 積極的休養が特に必要な試合翌日は一般的に練習自体が休日となることが多いかと思います。翌々日に積極的休養を行う意味は薄いですし練習時間を削ることになってしまうので、積極的休養については選手に丁寧な説明をあらかじめしておき、選手が自発的に行えるよう日常から準備するようにしましょう。

☆大会期間はチームで
 重要な大会期間中等、練習時間が限られる時期は上記の例を参考にチームで行うのが良いでしょう。ただし万年休養日無しだとメンタルの回復に支障をきたすことがあるので、休養をチームでコントロールするのはあくまで限られた期間とします。

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