練習を読み解く(サガン鳥栖:2023/2/01)

 今回は鳥栖のキャンプ16日目の練習を見ていきます。

練習を読み解く(サガン鳥栖:2023/1/19)

 今回はサガン鳥栖の練習動画を見ていこうと思います。鳥栖は近年毎年のように主力が入れ替わりながらも気付くと中位にいるチームなので、練習にもその強さの一端がある…

前回の記事
【サガン鳥栖・読谷村キャンプ】16日目/2月1日

ウォーミングアップ[0:00]

 上半身中心の動的ストレッチですね。別途下半身も動かしているとは思いますが、この後の練習に向けて上半身もしっかりと動かそうという意図でしょう。

フィジカルトレーニング①[0:16]

 前回に続いて全体練習でのウェイトトレーニングです。他のチームがキャンプ序盤で切り上げるレベルのフィジカルトレーニングを2月に入ってもしっかりやっているのが鳥栖のチームカラーであり、求める基準の為には必要ということなのでしょうね。この日もウェイトやチューブ、メディシンボール等でしっかりと負荷をかけています。フィジカルコーチの細かな指導が入っているのも動画から伝わってきます。
全体練習でこのレベルのフィジカルトレーニングを指導するコーチ。知れば他のチームも欲しがるでしょうし、講習会を開いたら高校生~大学生年代の指導者で盛況しそうです。

ゴールキーパートレーニング[2:18]

 GKも別メニューでフィジカルを鍛えます。最初はチューブとメディシンボールを併用しての全身強化でしょうか。更に直後ウェイトを持ってのボックスランジを休み無くスタートし、更にチューブとメディシンボールを使用してのステップワーク&キャッチングと続けるサーキットトレーニングになっています。

フィジカルトレーニング②[3:31]

 FP陣のトレーニングが続いています。選手達の表情からも相当な負荷がかかっていることが伝わります。[5:09]からのメディシンボールを使ったシャトルランは全身運動として効果がありそうです。

パス練習[5:50]

 コーチの「前足に出す」という声掛けより、動きの中で繋ぐことを強く意識したバス練習のようです。いつ・誰に渡すかは決まっていないようですが、レシーバーの動きを見て進行方向に合わせたピンポイントなボールを要求しているようです。パススピードも速く、ダイレクトパスとワントラップ入れるパターンを使い分けています。

自主練習[6:41]

 リフティングやロングスロー、筋トレ、FK等の個人練習に各々取り組んでいます。しれっと書きましたが、全体練習でも割と高負荷なフィジカルトレーニングが入っている中でプラスアルファの負荷をかけるモチベーションは凄いですね。

全体を通して

 他チームの全体練習では始動10日~2週間程度までで目処をつけていることが多い負荷付きのフィジカルトレーニングを2月に入って尚実施しているというのは、鳥栖の絶対の基準として徹底しているのだなと感じます。勿論体力や時間には限りがあり戦術練習やゲームトレーニングとのトレードオフになるので一概に素晴らしいことだという話にはなりませんが、当然それは織り込み済みでしょう。
個人的な予想になりますが、シーズン中も練習を重ねられる戦術的な部分を開幕までに完全にするよりも、シーズン中に取り入れる難しい高負荷なフィジカルトレーニングを開幕前により多く取り組んだ方が良いという考え方があるのではないかと思います。
例えばACLに参加する上位チームは厳しい日程や夏場を選手層の厚さに頼って乗り切れますが、中位以下のチームは選手個々の頑張りに左右されやすい側面があり、そうなればこの時期のフィジカルトレーニングが活きてくるということもあるでしょう。実際鳥栖は夏場も走り負けない印象が強いですし、フィジカルは技術に比べて調子の上下に左右されにくいので、チームの地力を支える土台が広くなるというのは間違いありません。
とはいえ前回の動画に比べると非公開の範囲は増えていると思いますし、戦術練習やゲームトレーニングで少しずつ戦術的な積み上げは初めていそうです。意図的に戦術面の仕上がりを遅らせているようにも見える鳥栖がここから開幕までどれだけのペースでチームを作っていくのか、興味は尽きませんね。

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