練習を読み解く(湘南ベルマーレ:2023/1/27)
今回は湘南の練習を見ていきます。2回目ですね。動画が短いので、2本分まとめて書いていきます。
ウォーミングアップ①[0:51]
最初から面白い練習で、ボール2個を抱えながらボール2個をドリブルで運んでのリレーです。リレーにすることでゲーム性を出してコミュニケーションを引き出しているのが良いですね。その後もリフティングでのリレーが続き、最後は目隠しでコーンをキャッチしてゴールです。
古今東西リフティング[1:48]
これもウォーミングアップの続きですね。数人で円形になり、お題に沿った単語を言いながらダイレクトでリフティングを回します。レクリエーションとしても採用されるメニューですが、分散集中の良い練習になります。
この後の自撮りインタビューは面白いのですが、なんと練習動画はこれで終わりです。
ウォーミングアップ②[0:16]
ここから2本目の動画です。OPロゴで一瞬ステップワークが流れます。他の動画でも見かける、定番のウォーミングアップですね。
ゴールキーパー練習[0:47]
テニスボールをラケットでサーブしてのセービング練習です。反応を鍛えるだけでなく、ボールの芯を捉える練習になります。リフティングやボールタッチで使用することはありますが、GK練習で使用するのは珍しいですね。良い練習だと思います。
ウォーミングアップ③[2:31]
ステップワークにボールタッチや反応の要素を入れたウォーミングアップです。雰囲気の良さが伝わりますね。
6vs6 片側ラインゴールゲーム[4:00]
ちょっと特殊なゲームトレーニングですね。片側がFP6人で相手が5人のFP+GKという布陣。GK側はラインゴールで、FP6人側の後方にはミニゴールがあります。GK側が守備陣と思われるので、攻撃側は前線からのプレス、守備側は同数でのファーストライン突破を意識した練習でしょうか。以前の4ゴールゲームと違いミニゴールが1つだけなのはIHや降りてきたFWにくさびを当てれば成功という守備側の目標としての意図なのか、あるいは中切りの守備を意識するためなのか。この動画だけでは読み取ることは出来ませんが、採用する戦術の意図を組み込んだゲームなのは間違い無いでしょう。
終わりに
湘南も早々に動画での公開範囲が少なくなってきましたね。それでも面白い練習が入っていますし、特に最後の6vs6はその後に続くであろうゲームトレーニングでどのように形になっていたのか非常に気になります。湘南は例年の戦術スタイルからするともっとフィジカルに重点を置いているかと思っていたのですが、ここまで見てきた印象だとパスワークや選手に考えさせる練習が多く見られます。スタイルやチーム状況が近い鳥栖と対象的なキャンプになっているので、実際開幕してどんな差が出てくるのかがとても楽しみです。