練習を読み解く(セレッソ大阪:2023/1/13)
今回はC大阪の練習を見ていきます。J1でも珍しい海外での1次キャンプですね。
ウォーミングアップ(午前)[1:43]
ジョギングからのストレッチで身体を温めています。特別なメニューではありませんが、特徴を挙げるとしたら声でしょうか。C大阪はこれまで練習を見てきたチームの中で、指導者の声が一番大きいチームです。残念ながら誰の声なのかまでは絞り込めませんが(監督かフィジカルコーチですかね?)、ウォーミングアップだけでなく他の練習も含めかなり大きな声が聞こえます。少し高校野球のような雰囲気も感じます。
あと背番号付きの練習着は良いですね。見る側からするとパッと見で誰なのか特定出来るので、他のチームでも取り入れてくれるといいなと思いました。
サーキットトレーニング①[2:13]
ポールやマーカーを使用したステップワークと短いシャトルランが入ったランにフォーカスしたサーキットトレーニングです。面白いのは[2:25]のトレーニングで、ひし形に置いた色の違う4つのマーカーの中心に立ち、声に反応してマーカーにタッチを2回、最後にボールを受けてフリックでのターンからドリブルで抜けていきます。ステップワークに反応とボールタッチの要素を加えたトレーニングですね。
動画では複数の本数をこなし息切れする様子も見られるように負荷は大きめですね。また別の動画の時に改めて紹介しようと思いますが、C大阪はキャンプ前半に高負荷のトレーニングを集中しているように感じました。気温の高いタイでフィジカルを一気に仕上げ、日本での2次キャンプで技術・戦術面にフォーカスしていくのでしょうか。
サーキットトレーニング②[5:38]
①がランにフォーカスしたサーキットトレーニングとするならば、②は負荷がかかった状態でのボールコントロールにフォーカスしたサーキットトレーニングですね。走りながらのキック、息が切れた状態でのドリブルと、疲労した状態でも雑にならずしっかりとボールコントロールすることを要求しています。
ストレッチ[8:38]
どうやら2部練習のうち午前の部はほぼサーキットトレーニングで終了のようですね。ゴールキーパー陣は後ろに見切れているので、別メニューでGK練習を行っていたようです。
ウォーミングアップ(午後)[12:10]
午前と重複するためかジョギングの開始時点のみでバッサリとカットされています。午前中と動揺にストレッチ等を行ったと思われます。
マーカー鬼ごっこ[12:16]
サッカーのウォーミングアップとしては比較的メジャーな鬼ごっこです。1人の鬼から5人が逃げるのですが、マーカーで四角形を作りマーカーに触れている間はタッチ無効となるので、鬼と駆け引きしながら上手くマーカーを融通して逃げます。それに対し鬼はマーカーの受け渡しを許さぬよう動き、2人が被ったりマーカーの中心に立つ相手が出来るよう追い込みます。
途中から鬼がボールを持つようになりました。これもバリエーションの1つで、周囲の選手は鬼のボールを落としたら勝ちになります。
リフティング&パス[13:15]
数十メートル離れて2人ずつ立ち、リフティングを続けながらロングボールを往復させるトレーニングです。シンプルながら難しい練習なのですが、流石に見事なボールコントロールですね。
7vs7+1+GK ゲームトレーニング[14:10]
7vs7にフリーマンが1人、両チームにGKが入ってのゲームトレーニングです。ゴールはミニゴールを2つ並べて使用しています。短くカットされているので断定は出来ませんがミニゴールを使用していることからおそらくGKは手を使わない、FPと同様の扱いで参加していると思われます。この練習については別日でもう少し長い時間映っているので改めて。
ストレッチ[15:17]
最後にケアをしてこの日の全体練習は終了です。この後は個人練習となります。
クーリングダウン[15:51]
軽いジョギングで血流を促すクーリングダウンですね。個人練習を早々に切り上げる組でしょうか。
ボールタッチ(バランスディスク)[16:03]
バランスディスク上に片足立ちしてのボールタッチです。バランスディスクはバランス感覚や体幹、股関節周りを鍛えるだけでなく、足首周りの筋力を強化して捻挫等のトラブルを防ぐことにも繋がります。ここではボールタッチを行っていますが、片足立ちだけでもトレーニングにはなりますし室内でも使用出来るので、色々と応用の効くアイテムです。
最後に
鳥栖とはまた違ったトレーニングで負荷をかけている印象でした。前後の動画も確認してみたのですがC大阪のキャンプは負荷の変化が分かりやすいので、今回限りではなくあと数回に渡って今季キャンプの動画を見ていけたらなと考えています。明日はまた別チームの動画を探すつもりですが、引き続き宜しくお願い致します。