練習を読み解く(セレッソ大阪:2023/1/23)
今回はC大阪の2次キャンプを見ていきます。暖かい気候のタイで一気に身体を作っていた印象のC大阪はいよいよ仕上げにかかるであろう2次キャンプでどんな練習をしているのでしょうか。
ウォーミングアップ①[0:34]
全体でのジョグから動的ストレッチ、マーカーコーンとミニハードルを使用したステップワークと定番の内容を一通りやっていきます。
三角パス[1:03]
フラットなタイプのマーカーを使用してダイレクトでパスを回しています。重要な基礎技術ではありますが、まだウォーミングアップの延長ですね。直後にもう1つパータンのパス練習をしていますが、引きの映像が無かった為詳細は分かりませんでした。
ゴールキーパー練習[1:53]
バランスディスクを使用したセービング練習ですね。FP練習と比較して静かな印象を受けます。
6vs6ゲームトレーニング[3:03]
片側がGK付きのゴール、片側がミニゴールの6vs6です。わざわざ前後非対称にしているということは、攻守でチームを分けているのだと思われます。その場合は攻守で戦術の確認を意図していると考えられるので、この練習の前に非公開で何かしらの戦術練習を入れたのではないでしょうか。
ウォーミングアップ②[8:19]
ここから午後練習です。ウォーミングアップはほぼカットされています。
4vs2ロンド[8:22]
メジャーな4vs2ですが珍しいフリータッチでのロンドです。パス練習としては難易度が低すぎるので、走らせて身体を暖める意図ですかね。
3vs3+1、3vs3+4[8:57]
最初は最後方に1人、途中からは敵陣ゴール横に1人ずつ計4人のフリーマンが入っての3vs3です。フリーマンは守備とシュートが禁止されておりタッチ数もダイレクト限定なので、パス&ゴーと3人めの動きをかなり強く意識付ける練習ですね。グループ戦術でありつつ、攻守でかなり走力を要求される強度の高い練習です。
3vs3+GK[11:34]
GKを入れて攻守をハッキリさせての3vs3です。時間のコールが入っていることから数滴同数での速攻を意識した練習ですね。相手DFが帰陣するより先にシュートに至ることを意識した実戦的な練習です。ただ今季のC大阪はそこまで速攻主体の陣容ではないと思うので、ピンポイントに状況を絞って採用するシフト等、本戦術とは別の意図を持っての練習ではないかと予想しています。
4vs4シュートゲーム[12:34]
両側にGKを配置した両ゴール間30~40m程度のゲームトレーニングです。広くはないスペースで同数なのでパスが回り辛いのに対し敵陣ほぼ全てがシュートの射程圏となるので、積極的なシュートが求められます。ただ守備強度が高いせいか中々シュートに至らないシーンが目立ちました。
最後に
1月の動画としては非公開範囲が多そうな印象でした。ただ最後に速攻主体の練習が入っていたのはちょっと気になるポイントですね。練習個別の欄でも書いた通りC大阪は昨季もそれ程速攻主体の印象ではなく、陣容としても遅攻寄りにみえます。そこに明らかに速攻を意識した練習を入れていることの意図がどこにあるのか、開幕後が楽しみですね。
実はC大阪はこの企画で使えそうな練習動画が一番多いチームなのですが、時間的な事情で開幕までに記事に出来るのは今回が最後になりそうです。まだ2次キャンプは動画がいくつも残っているので、開幕後改めて見ていきたいと思います。