練習を読み解く(セレッソ大阪:2023/1/15)

 今回はC大阪、タイでの1次キャンプ4日目の練習動画を見ていきます。

練習を読み解く(セレッソ大阪:2023/1/13)

 今回はC大阪の練習を見ていきます。J1でも珍しい海外での1次キャンプですね。 ウォーミングアップ(午前)[1:43]  ジョギングからのストレッチで身体を温めています。…

前回(1次キャンプ2日目の記事)
2023.01.15 タイキャンプレポート4日目

ウェイトトレーニング[1:33]

 誕生日のお祝いが終わり、全体練習開始です。他のチームを含めてもトレーニングルームでの全体練習は非常に珍しいですね。バーベルを使ったスクワットを中心としたメニューですが、筋肥大を目的とするにはウェイトが軽いようにも見えるので、この後の練習も考えて負荷を調整しているのだと思います。

ウォーミングアップ[6:12]

 ジョギングからミニハードルやマーカーコーンを使用したステップワークで身体を温めます。動画内で非常に短くカットされていますが、ウェイトトレーニング後ですしウェイトの前後にもストレッチを入れてると思うので、実際ウォーミングアップは軽めに済ませているのでしょう。

4vs2ロンド[6:35]

 メジャーな4vs2のロンドです。グリッドはやや広めでしょうか。グリッド毎にコーチがボールサーバーとしてついており、ゲームが切れないようにコントロールしています。オニは休む間が無くプレスをかけることになるので、攻守の技術だけでなく体力的な負荷をかけることも重要視しているのでしょう。高負荷のかかった状況でよく声が出ているのはチームの雰囲気が良い証拠ですね。

ゴールキーパー練習[7:35]

 キャッチング・セービングの練習を精力的にこなしています。近めの距離からの両手キャッチはどのチームでも取り入れている最も重要なGK技術の1つですね。

7vs7+1+GK ゲームトレーニング[9:06]

 7vs7にフリーマンが1人入り、GKをつけたゲームトレーニングです。サイズはハーフコート程度ですね。内容で気になるポイントがいくつかあり、1つがサイドチェンジの意識が高いこと。横の揺さぶりからゴールに迫ろうというシーンが多いですね。それからGKが足でボールを扱うシーンが目立ちます。正GKのキムジンヒョンはフィードの正確性やビルドアップでの貢献が目立つ選手ということもあって、チームとしてGKを活かすボールの動かし方を練習からやっていこうという意図があるのでしょうか。

ストレッチ[11:48]

 全体でのストレッチでケアをして全体練習終了です。

自主練習(シュート練習)[12:28]

 練習後のシュート練習ですが決定率はやや低めでした。シュートは意外と疲労の影響が大きいので、負荷が大きな練習の反動かもしれません。とはいえ今季のC大阪はレオセアラとクルークスという左右の大砲が加わっており、コンディションが整ってくれば他チームにとって大変な脅威になりそうです。

全体を通して

 全体練習に高負荷なトレーニングが含まれていることから、戦術的な仕上げに入っていくのはこれからでしょうね。とはいえそれでもゲームトレーニングではある程度の共通認識が見え隠れしており、海外キャンプでの土台作りは上々の成果が出ているように見えます。C大阪は編成から見ると入れ替わりがあった主力級外国人選手のフィットが最大の課題と考えられるので、残りのキャンプや帰国後の練習でどのように仕上げていくのかが楽しみですね。

 

 

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